普通の企業であれば、退職をする際は、退職希望日の約1ヵ月前に上司に告知をすれば良いのですが、保育士の場合はそうは簡単にいきません。
保育園では年度初めに担当するクラスが決定し、しかも、1年間の行事も確定しております。このため、年度途中で退職をする事はおきて破りなのです。
年度途中で担任や保育士が変わると、子供達や保護者が困惑するだけでなく、退職の理由を巡って保育園に対する不信感にもつながりますし、退職者に代わってクラス担当となる他の保育士の負担もそれだけ多くなります。
こういったリスクを避けるため、保育士の面接を夏頃に行い、次年度の継続意思をしっかり見極めてから採用するようにしております。
かといって、誰しも職業選択の自由はありますから、絶対に年度途中での退職は許されないということはありません。
退職理由がそれほど深刻なことでなければ、年度末まで続けるべきでしょうが、園長や同僚からの執拗なイジメや長時間労働による過労など、これ以上耐えられないのであれば、すぐにでも退職の意思表明をしましょう。
同僚に迷惑を掛けたくない、自分を犠牲にしても子供達のことを優先して、自分の体力や精神が崩壊寸前であるにも関わらず、年度途中で退職を躊躇して、退職のタイミングを見失ってしまう人も少なくないでしょうが、自分の身体を壊しては元も子もありません。自分の身体と心を大切にすることを忘れないようにしましょう。
しかも、保育士が急に1人辞めたからと言って、保育園が潰れてしまうなんて事はまずあり得ません。
誰かが空けたら、その穴は残ったメンバーでカバーすれば何とかなるものなのです。
保育士の転職で失敗しないために