塩は人間の生活に欠かすことの出来ないものです。人間の血液の中で、塩分は約0.9%の濃さに保たれていますが、もし、欠乏したら脱水症状、血圧の低下、倦怠感・脱力感、精神不安定等の症状が現れます。
また、塩には優れた浄化力・殺菌力があり、漬物や塩鮭など保存食に使われております。
こうしたことから、塩は、清浄・不変・結合といった神聖性を備えているものとして、神秘的な物として、また、海の豊饒性や清浄性の象徴として考えられていました。
相撲で力士が土俵に塩を播く、また、葬式後の「お清めの塩」には、穢れを祓うだけでなく、生命力を更新される意味合いも含まれております。
風水的見地では陰の気が強い場所、例えば、水場付近に盛り塩をしている場合がありますが、これは、水場でも長く湿気にさらされている事は、家の環境にとってマイナスだからです。
また、料亭などの入り口に盛り塩をするのは、客の足を止める縁起ものとして捉えられているからです。
盛り塩を置く場所は、玄関や入り口、家や住んでいる人の凶方位・凶方位にある水場などです。
使う塩は天然の粗塩を用い、半紙や小皿に一掴み程(5~10g程)を乗せ、週1度~月2回位の割で取り替えますが、湿気の多いところや水場等はこまめに交換した方が良いでしょう。また、交換後の塩はすぐに捨てましょう。
風水とは